山名酒造蔵開きイベント/岡酒商店バスツアー

知ってる人は知っている
私の山名酒造さん愛。

岡さんのお店に出会って早々、
まだ自然酒の味を覚えたての頃、
初めて衝撃を受けた酒が、
2年前に呑んだ、山名さんの「千歳ルネサンス・山田錦」

あれから、たくさんの酒をいただいてきたけど、
やっぱりあの衝撃が忘れられない。

こんな酒を醸せる蔵に
いつか行ってみたいとずっと夢見てた。
(岡さんにアピり続けていた。笑)

この度、念願かなって、
ついに山名酒造さんに行ってきました!

しかもこの日は、山名さんの300年の歴史の中で
初の蔵開きイベントの日。

お忙しい日にも関わらず、
なんと十二代目蔵元の洋一郎さんに
蔵の中をご案内していただき、
酒造りに対する想いを
直接伺うことができました。

中でも、感動したのは
「生酛(きもと)と速醸(そくじょう)」のお話。
どちらも日本酒の製法を表す言葉です。

速醸は、乳酸菌を添加することで、速く発酵を促し、
きれいに味が安定した酒を、
たくさん速く造れるのだそう。

対して生酛とは、何も添加することなく、
蔵に住みついている菌の力だけで発酵させる製法で、
昔ながらの自然なお酒の作り方です。

生酛のお酒が仕上がるには、
速醸の4倍の時間がかかるそうで、
味も均一にすることは難しく、
蔵の個性が出まくるそう。

山名さんでは、どちらの造りもされています。
どちらにも良いところがあって、
結局どちらもおいしくて、
それぞれ違う役割を担っているんだなと感じました。

この話を聞いていると、
最近の私は、随分と速醸やなと。

とにかく速く、安定したクオリティーで、
たくさん仕事をこなそうとしすぎていた気がして
自分を顧みていました。

できれば、私の持って生まれた感覚のまま、
生酛のように生きていきたい。

たとえ、4倍の時間がかかって、
仕上がりに個性が出まくったとしても。

酒造りと生きることは、
やっぱり何か通じるものがある、
そう感じた貴重な蔵見学でした。

最後に見せていただいた仕込み中の木桶。
ふつふつと菌が呼吸している様子が、
生きてる!という感じで、最高に美しかった。

山名さんの菌のパワーを
存分にいただいた気がします。

気持ちを整理しながら
文章をつづっていたのですが、

どうやったって、語りつくせない。
なぜ私がこんなに山名さんが好きなのかを。

好きにならずにいられないエピソードが、
まだまだあるのです。

ということで、山名さんの酒を呑む会を
勝手に開催します!

5/3(水祝)14:00-18:00
場所は、spaceわに
(私の働いている神戸元町のヨガスタジオです)

詳細はこちら
https://nagisakurokawa.com/yamana2305/

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山名酒造のみなさん、岡さん、ありがとうございました!